twinkledisc blog

2018 年 2 月 27 日

JD-800の53番ピアノを再現しました。

Filed under: 未分類 — Dios/シグナルP @ 22:13

DTMネタです。
先日Twitterで公開したところ思った以上の反響だったのでアップデートしてブログにまとめてみました。

あの有名な?JD-800の53番ピアノ、通称TKピアノをKONTAKTで再現してみました。
再現度にはかなりこだわっていますので、いろんなメーカーから販売されている再現系や個人が制作したものの中でもかなりイケてるのではないでしょうか。
そのこだわりの詳細は↓のほうで紹介するので興味がある方は読んでみてください。

KONTAKT用No.53Piano→ダウンロード

読み込みでエラーが出る場合はRead Meファイルを読んでみてください。


それと2017年末にRoland本家がRoland CloudでついにJV-1080のVSTiをリリースしました!
10年前から待っていたので遅いぞ!と言いたくなりますが、実現してくれてありがとうと言っておきましょう。

このJV-1080をいじってみてすぐに気がついたのが、名前はJV-1080だけど中身はほぼXV-5080だということです。
プリセットはJV-1080のやつしか入ってないけどWAVEはXV-5080の全てが入っているため、やろうと思えばXV-5080プリセット全て再現可能なのです。
つまり、JD-800の53番ピアノで使われている「Piano Atk」のWAVEも入っているんです!
ということでこれでも再現してみました!

Roland Cloud JV-1080用バンクファイル→ダウンロード


↑ここから.binファイルを読み込んでください。

Roland Cloudはサブスクリプションのため導入に抵抗ある方も多いかもしれませんが、JV-1080以外にも過去の名機がVSTi化されていたり、TR-909やTR-808ももうすぐ登場したりとけっこうお得ですし、まだまだ登場していない機種も多いので、登録ユーザーが増えれば開発スピードも上がるんじゃないかと思うのでRolandファンは是非登録しよう!


※ここからは再現についてのかなりマニアックな内容になるので興味がある方だけ読んでください。
JDピアノの特徴と言えばやっぱり弱く弾いたときの丸みを帯びた音から、強く弾いたときのカツーンと抜けてくる音への変化です。
ここの再現がイマイチなものが多く、JDピアノマニアにとっては満足できない部分なんじゃないかなと思います。
今までAKAIのサンプラーやKORGのシンセのサンプラー機能、ソフトではHALIONやFalconなど様々なサンプラー機能で再現してみてノウハウを蓄積してきました。
面白いのが、サンプラーで再現すると音色は確かにJDピアノなんだけどそのサンプラー独自の質感になるんです。
KORGのシンセのサンプラー機能を使うと音色はJDなのにKORGの質感になる!
ソフトサンプラーはハードに比べてその影響を受けにくく、特にKONTAKTはやりやすかったです。

このカツーンと抜けてくる音の再現に大事なのはまずサンプリング方法です。
実機のプリセットをサンプリングするのではなく、イニシャライズして「Piano Atk」の素の状態をマルチサンプリングします。
「Piano Atk」のサンプリングポイントは9箇所で、しっかり実機と同じポイントでサンプリングしてあげないと全然別物に仕上がってしまいます。


素の状態なのでピアノなのに鍵盤押している間は減衰しないでずっと鳴りっぱなしになります。
だからといって永久にサンプリングするわけにはいかないので、昔の容量が少なかったシンセと同じようにループポイントを作ります。
このループポイントをしっかりと探し当てないとこれまた別物になってしまいます。
でもこの方法のおかげでサンプル容量が1MB以下という低容量で実現出来るのです。
ベロシティーも最大の127のみで大丈夫です。ベロシティレイヤーはする必要ありません。

ベロシティーレイヤーしないのでベロシティー強弱による音色の変化は実機と聴き比べながらKONTAKTのエンジンでひたすら調整です。
フィルターカットオフの他にも低音部分と高音部分ではリリースの長さが違ったり音量が違ったりで、調整しなくてはいけない部分がけっこうあります。

最近のリアル系大容量ピアノ音源はひたすら大量にサンプリングして膨大な容量の力で再現していますが、このNo.53 PianoはエンジンがKOTAKTになっただけでやっていることはJD実機とほぼ同じです。

ここまでの作業は普段からよくやっているようなことなのでそれほど苦労はないけど大変なのはここからでした…
配布するにあたって使いやすくするためにUIを作ったりしなきゃいけなく、KONTAKTではKSPという規格のプログラミングのようなことをしなくてはいけません。
デザインやプログラミングは全くの専門外なので勉強しつつ試行錯誤してなんとか出来上がったのですが、Oct.TONEとリバーブのオンオフスイッチ、リバーブのセンド量ツマミ、これを付けるだけで丸2日間もかかってしまいました…
最初は諦めていて、このままでいいやって思っていたところ、Twitterで助言してくださった方のおかげでやってみようという気になり、KSPは日本語で解説している情報がほとんど無かったのでyoutubeの英語の解説動画とかひたすらみてました。

こんな感じで長々と書きましたがよかったら活用してみてください。

4 Comments »

  1. DLしてみたのですが、Read Meファイルが入っていません。

    コメント by 良い音ですね! — 2018 年 3 月 2 日 @ 22:20

  2. 失礼いたしました。Read Meファイルが入ったデータに差しかえました。

    コメント by Dios/シグナルP — 2018 年 3 月 6 日 @ 01:53

  3. KONTAKT PLAYER 5.7.3で読み込んでみたのですが、インストルゥメントがDEMOモードと表示され、
    プロジェクトの再読み込み等のタイミングで「使用期限切れ」となってしまいました。
    (再度インストルゥメントを読み込むとまた使用はできるようです)

    コメント by 匿名 — 2018 年 3 月 13 日 @ 22:21

  4. すみません。KONTAKT PLAYERには非対応となっております。

    コメント by Dios/シグナルP — 2018 年 3 月 15 日 @ 02:10

RSS feed for comments on this post.

Leave a comment

Powered by WordPress